【万葉集で1〜10のお題】

01 隠してばかりの恋は苦しい
02 好きと言ってよ、未来がほしいなら
03 天の火で焼き尽くせ
04 振り返れば、残月
05 私のほうがずっと好き
06 恋に死ぬことも出来ない
07 悩んでないで、酒でしょ
08 口先だけの言葉はいらない
09 どの神に祈ればこの願いは叶う?
10 百万の愛の言葉を込めて、君にこの花を



万葉集に載せられている歌をとにかく短く訳したり、
一節を抜き出して訳してみたりしてお題にしてみました。
下に簡単な訳を載せていますが、歌の解釈は色々とありますし、
お題を消化する時に歌の意味を踏まえて作品を作る必要はありません。
1〜10まで、好きなだけ使う事が出来ます。


01…隠してばかりの恋は苦しい
隠(こも)りのみ 恋ふれば苦し 山の端ゆ 出で来る月の 顕さば如何に
【訳】隠れての恋は苦しいでしょう。月が山の端から出てくるように、(二人の関係を)表に出してみたらどうかしら

02…好きと言ってよ、未来がほしいなら
恋ひ恋ひて 逢へる時だに うるはしき 言尽くしてよ 長くと思はば
【訳】恋焦がれてやっと逢えたら、せめてその時だけでも精一杯の愛の言葉を囁いてくださ
い。私との関係を長く続けたいと貴方が思うなら。

03…天の火で焼き尽くせ
君が行く 道の長手を 繰り畳ね 焼き滅ぼさむ 天の火もがも
【訳】貴方の行く手に続く旅路を、折りたたんで焼き尽くしてしまう天の炎がほしい

04…振り返れば、残月
東(ひんがし)の 野にかげろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ
【訳】東の荒野に陽炎が見えて、振り返れば西の空に月が傾いて微かな光を放っている

05…私のほうがずっと好き
秋山の 樹の下隠(がく)り 逝く水の われこそ益さめ 御思よりは
【訳】秋山の木の葉の下に流れる水のように外からは見えないでしょうけれど、貴方が思
ってくれる何倍も、私は貴方を思っています

06…恋に死ぬことも出来ない
潮みてば 水沫(みなわ)に浮かぶ 真砂にも 我はなりしか 恋はしなず
【訳】私は水の沫に混じって浮かぶ砂粒のようになってしまった。恋に死ぬこともなくて

07…悩んでないで、酒でしょ
験(しるし)なき 物を思はずは 一杯(ひとつき)の 濁れる酒を 飲むべくあるらし
【訳】どうにもならないことで悩んでないで、お酒を一杯飲んだらいいよ

08…口先だけの言葉はいらない
黙(もだ)あらじと 言の慰(なぐさ)に いふ言を 聞き知られくは 悪しくはありけり
【訳】貴方は沈黙が怖くて口先だけの言葉を重ねる。それが分かるから、辛い

09…どの神に祈ればこの願いは叶う?
天地(あめつち)のいづれの神を祈らばか 愛し母にまた言問はむ
【訳】世界中のどの神に祈れば、大好きな母とまた話が出来るのだろう

10…百万の愛の言葉を込めて、君にこの花を
この花の 一よの内に 百種(ももくさ)の 言そ隠れる おほろかにすな
【訳】私が贈るこの桜の一枝には、たくさんの言葉が詰まっています。どうか、大事にして
ください


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